慶應義塾大学経済学部(小論文)|2015年解説

こんにちは。あまちゃん先生です。

慶應義塾大学経済学部(小論文)|2015年の解説と解き方”についてお伝えします。

 

①ざっくり言うとこんな問題です。

課題文の内容をもとに“知恵”・“情報”・“知識”とは何かを整理し答えるもの。

それぞれがどう述べられているのかを落ち着いて整理すれば、時間内に良い答案を書くことが出来る問題です。

 

あまちゃん先生。

課題文の内容を整理して設問を解く形式は経済学部で多く出題されている小論文の問題形式です。

初めての時は難しいとあっても違う年の問題や同じ問題を繰り返し解く中で解き方に慣れ、良い答案を作ることが出来るようになります。

 

合格点を獲るためには

・課題文論点整理

・論点に合わせた発想力必須となります。

 

②設問Aの解説

《こういう問題》

「大学での教育の目的は、知識を授けることである」という見解についてどのように考えるか?

課題文に基づき、知識の特徴を知恵および情報と比較して述べた上で300字以内で答える問題。

まずは模範解答です。

《模範解答》
私は大学での教育の目的は、知識を授けることであるという見解に否定的考えを持つ。それは知識の特徴を知恵のと比較すると、知識は新しい情報を受け入れて自己革新に努めるのに対し、知恵は多様性に欠け、内部からの自己革新を起こす性質にも欠ける。大学教育の中には生徒に学問の意味を授けるものもあり大学の教育には知恵の要素を持つ。また知識の特徴と情報のと比較すると知識は「授ける」ものであり、情報は「伝える」・「さしあげる」ものである。大学教育の中には流行の情報を取り入れて、「伝える」・「さしあげる」ものもあり、情報の要素を持つ。以上より大学教育は知恵と情報の要素も持つため、知識を授けるとは言い難い。

《問題の解き方》

まずは課題文第1段落より“情報”と“知恵”の中間に“知識”があることを見抜き、それぞれの特徴を課題文から抜き出して整理をしましょう。

ざっと整理をするとこれぐらい出てくると思います。(所要時間10分でここまで書きました。)

次に整理したものから、大学の教育の目的が知識を授けることであるという見解についてどうかを考えましょう。

大学の教育の目的の中には知恵の要素も情報の要素もあるため、上の解答例では否定的見解を述べました。

あまちゃん先生。

もちろん賛成の答案でも問題ありません。この試験で問いたいのは受験生の論理力ですので賛否の判断で戸惑わなくて大丈夫です。また設問を解くにあたっての課題内容の整理はこの後の設問Bでも使えますので整理するのに少し時間を要すのはアリな戦略です!

②設問Bの解説

《こういう問題》

知識は人間だけによって創られていくのであろうか。

その考えとともに、その考えに至った理由の2点を300字以内で答える問題。

まずは模範解答です。

《模範解答》
知識とはたえず新しい情報を受け入れて自己革新に努めるものであり、その生産は大部分は個人の内面の作業であり、その需要とは平均化になじまず、一回ごとの供給によって逆に生み出されるという性質を持つ。この意味において知識が人間だけによって創られるとは言い難い。それは例えばチンパンジーは画面上の複雑な文字配列を正しい文字に並び変えるなどの新しい情報を受け入れて自己革新をすることができるし、チンパンジーごとにおいて違う経験知識を持つことが出来る。またその経験を通して新たな知識を覚えることもある。よって動物においても適用できるため、知識が人間だけによって創られるとは言い難い。

《問題の解き方》

設問Aを解くときに整理しまとめたものを使い、知識は人間だけによって創られていくのかを考えてみましょう。

すると新しい情報を受け入れて自己革新するのは人間だけだろうか?チンパンジーなどの動物でも言えないだろうか?

またコンピューターも言えないだろうか?

またチンパンジーごとに違う経験知識を持つことも言えないだろうか?

など人間だけにとは言い切れないと思います。

以上から解答例では言い難いと否定的な内容にしています。

 

あまちゃん先生。

こちらも、もちろん賛成の答案でも問題ありません。ただし理由の浅いまたは感情論は採点対象になりませんのでしっかりとした理由をつけましょう!

 

 

まとめ

 

あまちゃん先生。

今回もまずは課題文の内容を設問の内容に合わせて整理することが問題をスムーズに解く最高の武器となります。

ひと言でも大丈夫ですので、数学のグラフを描くように落ち着いて整理して、回答へと移りましょう。

300字答案ではだいたいどれくらい書けるのかは日ごろの訓練がモノを言います。